意思疎通支援登録者研修会(聴導犬について)を行いました。

2023年2月8日

 令和5年2月3日(金)ワークランドそらにて意思疎通支援登録者研修会を行いました。

 今回の研修は「聴導犬(ちょうどうけん)を知ろう」ということで、
 和歌山県橋本市から、聴導犬ユーザーの宮本弘美さん、聴導犬のマミちゃん、手話通訳士の岡崎陽子さんを講師にお招きしました。

 盲導犬は一般的にも知られていると思いますが、
 【聴導犬】という補助犬を皆さんはご存知でしょうか。
 聴導犬は、聴覚障害者が安心して生活できるよう、生活に必要な音をタッチして知らせ、音源に導く身体障害者補助犬のことをいいます。

 聴導犬は、玄関のチャイムや目覚まし時計、火災報知機・非常ベルの警報音など、さまざまな種類の音を聞き分け、合図を変えることによって、正確に伝えることができます。
 また必要に応じてそれらの音が発する方向へ誘導を行います。特に警報音では、眠っている飼い主を起こし、避難を促すなど、命を守る働きもします。

 日本全国での聴導犬の実働数は58頭と、
 盲導犬の848頭と比べると、かなり少ないことがわかります。
 聴導犬は、認知度もまだまだ低いため、お店やホテル等の利用を断られることもあるそうですが、身体障害者補助犬法に基づいて認定された特別な犬であり、聴覚に障害がある方にとって大切な体の一部です。

 和歌山県では聴導犬が3頭しかいなく、そのうちの1頭のユーザーである宮本さんは、県内のさまざまな場所で聴導犬を知ってもらうための講演なども行っている。
 「聴導犬というベストを着た犬がいたら、聞こえない人が横にいるということをまずは知ってほしい」と話されていました。

 今回は聴導犬マミちゃんの実演も交えての貴重な研修となり、多くのことを学べた研修会でした。
 意思疎通支援登録者には、手話や要約筆記の技術はもちろん、障害者を取り巻く環境などの知識も必要となります。
 今後も、新宮東牟婁圏域に住む聴覚障害者の方が安心して過ごせるよう、意思疎通支援登録者の質の向上に努めてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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