なんなんネット特別研修

2018年2月1日

なんなんネットこと「南紀の心の医療・保健・福祉をなんとかしよらネットワーク」は新宮東牟婁圏域の医療・保健・福祉にかかわる有志による集まりで、定期的な会議や研修を行いながら情報共有や個々のスキルアップ、地域福祉の充実を目的として活動を行っており、現在、ゆずで事務局を持たせていただいております。<(_ _)>

今回は、そのなんなんネットが年に1回行っている特別研修を開催いたしました。ヾ(≧▽≦)ノ

講師には高森信子先生をお招きしました!!

先生には5年連続して講演いただいていますが、いつも誰にでもわかりやすく話していただけるため参加された方も笑顔で帰宅されるのが印象的です。

高森先生はSSTリーダーとして、毎年、全国約300か所でご講演されておりこころの病気を持たれている方や、その家族・支援者にSSTを活用した会話の方法や、こころの病気とはどのようなものなのかをわかりやすく伝えてくれています。

今回は、午前中に「家族一般向けSST」午後に「支援者向けSST」を開催しました。

SST????????? 聞きなれないですよね(>_<)
S ソーシャル(社会的な・社交的な)
S スキル(技能・技術)
T トレーニング(訓練)
の略で、先生はソーシャルスキルとは「受信・処理・送信」の技術と説明されていました。
どんな技術なんでしょう???

先生のお言葉をお借りすると、フィルターをかけずに会話をするということです・・・(゜o゜)

人は勝手なイメージをもって勝手にフィルター越しに見てしまう癖があるようで、SSTとはそのフィルターを通さずに会話するためのトレーニングだそうです。

そして、会話の基本は
1.相手の良い点を見つける
2.メッセージは簡潔に伝える
3.暖かい態度で表現する
だそうです。。。普段の会話でも気を付けたいところです。。。

又、精神疾患を持たれている方への対応に関してはさらに
1.今を認める
2.ほめる
3.お願いする
が必要との事です(^^;)
正直関係が近ければ近いほど難しいかもしれませんよね。。。
長年の積み重ねの中で接点すら持てなくなっている家族もいたり、自分に害の無いように先に対応してしまっていたり。同意もせずに距離を置こうとしている方も多いのではないでしょうか?

本人を認め接する、一人の大人として認め接する事で本人の回復力が高まると先生は話されます。

調子が悪かったり、落ち着きがないと「薬があっていないのではないか」「薬をしっかり飲んでいるのに何で良くならないんだ」と薬ばかりに着目してしまいがちですが、薬は病気の部分を軽減してくれるのは確かです。でも、健康な(症状の出ていない)部分を成長させないでいると健康であった部分も徐々に病気に侵食されていきます。健康な部分は、身近な理解者の出現と、自己肯定感の増幅で成長していきます

今を認め、聞く姿勢を持ち、言葉に同意し(共感とは違います)、自分の考えはお願いの形で伝える。
生活の中で毎回行うのは大変だと思いますが、しっかりと一人の大人として誠意をもって言葉を伝えていけば良いのだと思います。

 

 

支援者として、家族程本人と接する機会や時間を過ごす事は少ない分第三者としてできる事を考えていきたいと思った研修会でした。

 

 

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