手話言語条例について研修会を行いました。
2019年9月11日 令和元年9月3日(火)14:00からワークランドそら2階会議室にて意思疎通支援事業登録者・関係者研修会を行いました。
この研修会は、地域の意思疎通支援事業をますます良いものにするために年2回実施しているもので、22名の登録者や行政関係者が集まりました。
今回は、一般社団法人 和歌山県聴覚障害者協会 事務局長でもあり、聴覚に障害をもつ高齢者対応有料老人ホーム きのくにの手 施設長の櫻井貴浩氏をお招きし、「手話言語条例を知ろう!」というテーマで研修会を行いました。
現在全国280の自治体で手話言語条例が制定され、私たちの地域でも制定(新宮市・古座川町)または検討(串本町)がされています。
手話言語条例がなぜ必要なのかを、手話や聞こえない人の歴史的な背景から紐解き、手話が私たちが話す声と同じ「言語」であること、そしてろう者にとって「いのち」であることが語られました。
また、当法人で行っている手話通訳者の派遣事業や奉仕員養成講座とは別に、子ども達や地域の方々に手話を知ってもらうための具体的な取り組みや、聞こえない赤ちゃんが手話という言語を獲得できる環境の必要性など、わかりやすくお話がありました。
参加者にとっても、手話言語条例についてそれぞれの立場で考える事ができ、大変実りある研修会となりました。
美熊野福祉会としても、「手話」と「音声」で誰もがどこでもコミュニケーションできる地域を目指し、当地域の条例に基づいた取り組みに関して協力していきたいと考えています。