法人研修「~親の声、家族の思い~」を行いました。

2018年2月7日

 平成30年1月25日(木)19時から、障害児者支援センター虹にて、法人内研修を行いました。
今回の研修は「~親の声、家族の思い~」をテーマに、障害のある子供さんのお母さん方3名をお招きして、様々なお話をしていただきました。
 一部抜粋して、お母さん方の声をご紹介します。

◆障害の受容について
 あるお母さんは「自分の子供に障害があるとわかった時でも、子供の面倒を見ることが忙しくてショックを受ける暇さえなかった。」と話し、他のお母さんもショックは受けなかったと答え、「親が障害を受容しないと子供は不幸になる。」とも言われていました。

◆当時のこと
 子供が幼いころは、新宮・東牟婁圏域は情報もサービスもまったくなかった。レスパイトケアのサービスもなく、必要な時には、障害のある子供を持つお母さん同士でお互いの子供の面倒を見て、助け合っていた。」「当時は、育児に追われて仕事もできなかったので、お母さん同士で集まり、情報を共有し、色々なことを乗り越えることができた。」と話され、福祉サービスの乏しい時代の苦労やお母さん同士のつながりの大切さがうかがえました。

◆子供の自立について
 現在、それぞれの子供さんは成人して、施設へ入所していたり、グループホームで生活をしています。子供の自立については「寂しかった。もう親は必要ないのかな、と思った。」「子供が家にいる時はゆっくりご飯を食べたこともなく、使った日用品は全て直さないといけない生活だったので、子供がいなくなって何をしたらいいのかわからなくなった。と言われていました。

◆福祉サービスについて
 「どんなサービス・施設があれば良いと思うか?」という質問には、あるお母さんは「普通の感覚でいてほしい。“障害者の施設だからこうなんだ、仕方ないんだ”という感覚ではなく、自分自身がその施設に入りたいか?家族をその施設に入れたいか?を考えてほしい。」と答えていました

 今回の研修は1時間30分という短い時間でしたが、お母さん方の話に夢中になり、あっという間に時間は過ぎてしまいました。任意参加の研修でしたが、約50名の職員が参加しました。
 ご家族の“生の声”をきくことによって、自分たちの業務の重要さを改めて実感し、気持ちを新たにすることができました。
 今回限りではなく、今後もまた定期的にご家族を招いての研修を開催できれば、と思っています。

 

 

 

 

 

 

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